しろいし緑の芸術祭

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しろいし緑の
芸術祭とは

白石町は、弥生時代からの自然陸化と中世からの干拓事業でつくられた白石平野と、古代からの文化や信仰が息づく史跡や寺社仏閣が多く残る土地。しろいし緑の芸術祭は、白石の風土や歴史、文化、食と人をアートでつなぐ試みです。アーティストと白石町の関わりから生まれた作品が、私たちの体や感覚にこの土地を織り成す光と風と土を運んでくるでしょう。第一期は、「種まき」のとき。アートを通じて土地と人、人と人のつながりの新たな形をつくっていく白石の萌芽を五感で楽しんでください。

会期 第一期 2023年2月17日(金)~3月19日(日)
会場 妻山神社、ふくどみマイランド公園
縫ノ池(佐賀県杵島郡白石町)

ご挨拶

白石町は、「白石平野」と呼ばれる豊穣の大地と有明海、温暖な気候に恵まれた農業と漁業が盛んな町です。数年前にオープンした「道の駅しろいし」には、おいしい農作物を求めて年間50万人もの人が訪れます。しかし、町そのものを知ってもらうきっかけがこれまでありませんでした。今回、町の若い世代が中心となって芸術祭を開催することで、「アート」という新しい切り口から、若い人が多く訪れてくれるのではないかという期待があります。食、風景、歴史、文化、人。白石町にあるたくさんの素敵なものが皆さんを待っています。ぜひ足を運んでください。

白石町長 田島健一
白石町観光推進協議会会長 赤坂宗昭
白石町観光推進協議会副会長 秀島正洋

はじまり

私たちは白石町で生まれ育ちました。子どもの頃、私たちにとって白石町は何もない場所で、ずっといたいと思えるところではありませんでした。
けれど、一度町を離れてからまた戻ってきたとき、空の広さ、景色の美しさ、人のやさしさ、農業の可能性の大きさ… あふれんばかりの魅力に気づいたのです。
ここでおもしろいことができたら、かつて町を離れた同級生たちも、私たちより若い世代の人たちも帰ってくるのではないか。そのために、白石町になかったものをやろう。
そんな私たちの気持ちと、さまざまな人との縁がつながり、芸術祭とファーマーズマーケットを開催することとなりました。これを機にさまざまな人が町を訪れること、良いところをたくさん見つけてもらうこと、何より白石町が変わるきっかけが生まれることを願っています。とても楽しみです。

アーティスト 木下友梨香
TOMMY BEEF店主 吉原龍樹

佐賀県白石町

佐賀県の真ん中より少し南に位置しています。町に広がる白石平野は干拓によってつくられたもので、豊かな土壌ではれんこんや玉ねぎ、大豆、米などさまざまな農産物が育てられ、有明海からは海苔や魚介類など海の恵みをいっぱいに受けています。また、それらを味わえる飲食店も多い、「食と農」の町です。
800年以上の歴史を持つ神秘的な池や戦国武将が築いた県内最大級の平山城跡、寺社仏閣といったスポットも多く存在しています。人と人の結びつきが強く、祇園祭や浮立など古くから行われている祭りが今でも盛んに行われています。

運営

                   
制作協力

ピノー株式会社

ピノー株式会社

2018年設立、福岡市と佐賀県を中心にコミュニケーション全般における課題解決と提案型の総合デザイン制作会社。デザイナーや映像ディレクター、ライターなどが在籍し、横断型の事業開発やブランドデザイン、コンテンツ開発を得意としています。2021年8月より、アリタセラ南館に支社を設置し、地方創生やものづくり産業の活性化に向けた取り組みを行っています。

ロゴについて

ロゴマークの由来

白石町は、豊穣の大地が広がり、人々の暮らしがそこにあります。はじめて白石町に訪れたのは高校生の時でした。通学の時、白石町に入ると「平野」の広さと「空」の広さに圧巻されたのをよく覚えています。そしてたまに地元の人しか知らないような海に出かけて有明海のどこまでも続く地平線を見ながら語り合った日々は今でも大切な思い出となっています。
それから進学にあたり福岡に出てからはたまに帰省するとなおさらに「空」「地平線」「平野」が一直線であることに、感動したことを今も強く覚えています。

日本を代表するデザイナー・原研哉さんの著書「白」の冒頭には、「白について語る ことは色彩について語ることではない。それは自分たちの文化の中にあるはずの感覚の資源を探り当てていく試みである。つまり、簡潔さや繊細さを生み出す美意識 の原点を、白という概念の周辺に探ってみたのである。」と書かれています。

白という概念は、キャンパスのように、余白のような世界が無限に広がります。「しろいし緑の芸術祭」も同様に、何もないところから新たな価値を作り出そうとしています。この事業に携わり、価値観や世界を広げていく様子が、白石町の「白」という 概念と重なり始めています。

町民にとって、馴染み深い白をモチーフしたいと考えてみました。

株式会社ナカノデザイン 中野俊剛